肝臓は「代謝の総合司令部」と呼ばれ、栄養の配分、毒物処理、消化補助まで幅広く担う。小腸から吸収された栄養はまず門脈系を通って肝臓へ集められ、ここで取捨選択と再配分が行われる。
食後に増えたグルコースは一部が 【1】 として一時貯蔵され、空腹時には分解されて血糖値維持に貢献する。たんぱく質代謝の過程で生じる有害なアンモニアは、肝細胞内の 【2】 により無害な尿素へと変換され、腎臓から体外へ排泄される。
さらに、消化器系への影響も大きい。肝臓で生成される 【4】 は胆嚢に蓄えられ、十二指腸へ分泌されると脂肪の乳化を促し、膵リパーゼの作用を助ける。脂質・コレステロールや古い赤血球由来の色素の処理とも密接に関わる。
小腸から来た栄養・薬物が最初に肝臓へ運ばれる経路は 【3】 と呼ばれ、ここで薬物は主に肝細胞の薬物代謝酵素群 【5】 によって化学的に変換される。これにより多くの薬は水溶性が高まり、排泄されやすくなる。
このように肝臓は、血糖の安定化、窒素代謝の無害化、脂質消化の補助、そして薬物のクリアランスまで、体内環境の恒常性維持に不可欠である。